ガクチカがないからといって、派手な活動や実績を無理に作る必要はありません。
普段の授業や課題、プライベート、アルバイトにも、自分で考えて工夫した経験が眠っているはずです。
この記事では、そうした経験を探すヒントを3つ紹介します。
主な対象は就活前の大学生ですが、大学進学の面接を控えた高校生にも使える内容です。
ガクチカを探す3つのヒント【一覧】

ガクチカを探すヒントは、授業や課題、プライベートとアルバイト、結果と学びの整理の3つ。
それぞれのポイントを表にまとめました。
| ヒント | ポイント |
|---|---|
| 1.苦労した授業や課題を思い出す | 難しかった発表・実習・共同課題を書き出し、どこで困ったのかを具体化する。話は大きくしない |
| 2.プライベートやアルバイト経験から洗い出す | 普段当たり前にやっていることが、案外ガクチカになっていることもある |
| 3.結果と次に改善したい点を整理する | 結果だけでなく過程と学びを書き、応募先の質問や字数に合わせて整える |
ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」の略

ガクチカは、「学生時代に力を入れたこと」を略した就活用語です。
私も改めて調べてみました。
よく取り上げられるテーマは、次のようなものです。
私は、たしかサークル活動を取り上げたと記憶しています。
ここで押さえておきたいのは、功績や実績でなくてもいいということ。
たとえば「部活動で全国大会に行きました」という話は、たしかにすごいと思います。
ただ、企業が知りたいのはそこではありません。
1|苦労した授業や課題を思い出す

1つ目は、苦労した授業や課題を思い出すことです。
サークルや部活動に限らず、普段の授業でも壁にぶつかった場面は少なからずあるはずです。
難しかった発表・実習・共同課題を書き出す
まずは、難しかった経験を書き出してみましょう。
たとえば、次のような場面です。
- プレゼンの発表
- 実習
- グループで取り組む共同課題
私は保育学生だったので、授業の一環として保育園や幼稚園へ実習に行きました。
期間は2週間から1か月ほどで、実際に園へ通って実習します。
保育学生や看護学生のように、実習がある学科の人も多いと思います。
授業の中でグループを作り、グループディスカッションをもとに何かを作り上げる課題もあるはずです。
何が難しかったのか、どこで困ったのかを具体化する
書き出したら、何が難しかったのか、どこで困ったのかを具体的にしていきます。
小さなことでかまいません。
どんな状況で、どんな壁にぶつかったのか。
そのとき自分はどう考え、どう行動し、そこから何を学んだのかまで整理します。
企業が重視するのは、結果だけでなく、そこまでの過程と学びです。
これは大学の面接でも同じだと思います。
経験したことだけを使い、話を大きくしない
整理するときは、経験したことだけを事実ベースで残すのが大前提です。
ガクチカがないからといって、話を誇張しようとする学生もゼロではないと思います。
就職したい立場からすれば、自分をよく見せたいと思うのは当然のこと。
私にもそういう時期がありました。
ただ、エントリーシートや履歴書に書いた内容は、面接で突き詰められる可能性があります。
そこで答えられないと、かえってマイナスの印象に。
2|プライベートやアルバイト経験から洗い出す

2つ目は、プライベートやアルバイトの経験から洗い出すことです。
主なテーマはサークル活動やゼミですが、プライベートの話はあまり取り上げられないように感じます。
当たり前にやっていることが、案外ガクチカになる
プライベートでも、普段自分が当たり前にやっていることがガクチカになる場合があります。
当たり前すぎて、本人が気づかないパターンも多いと思います。
たとえば、ひとり親家庭で育った人。
親がパートをしながら育ててくれて、大学生になって独り立ちし、いろいろな苦労があったかもしれません。
祖父母や両親が亡くなり、親戚しか身寄りがないという人もいると思います。
私には両親がいるので分からない部分もありますが、それなりの苦悩や苦難があったはずです。
そうした状況で自分はどうしてきたのか、どんな学びがあり、何がしんどかったのか。
その境遇だからこそ経験できたこと、学べたことは、とても貴重な経験値です。
学生時代のことなので、学生生活全般がガクチカのテーマになると思います。
一人暮らしとアルバイトの両立も貴重な経験
アルバイトの経験も、ガクチカを探す材料になります。
自立のために一人暮らしをしながら、学業や研究とアルバイトを両立するのは大変なことです。
私も大学4年生のときに一人暮らしをしていました。
自分の生活があり、授業もある中で、学費を自分で稼いでいる人もいると思います。
学費に加えて、普段の食費もかかります。
かなりの時間アルバイトをしないと、まかなえないはずです。
そうした経験から洗い出すのも、ひとつの手です。
3|結果と次に改善したい点を整理する

3つ目は、結果と次に改善したい点を整理することです。
大事なのは「こういう実績があります」という結果より、とにかく過程。
評価されやすい構成「STAR法」で整理する
ガクチカには、評価されやすい書き方の構成としてSTAR(スター)法があるそうです。
私も今回、就職情報サイトのページを見ながら調べて初めて知りました。
当時はそこまで意識しておらず、ゼミの先生に相談しながらエントリーシートや履歴書を書いた記憶があります。
STAR法では、まず「私が学生時代に力を入れたことは〇〇です」と結論を端的に伝えます。
そのうえで、次の4点を書く流れです。
| 要素 | 書く内容 |
|---|---|
| S:シチュエーション(状況) | どんな状況だったか |
| T:タスク(課題) | どんな課題や問題があり、どんな壁にぶつかったか |
| A:アクション(行動) | 課題を解決するために自分がどう考え、どう行動したか。自分の工夫や周りを巻き込んだ点 |
| R:リザルト(結果と学び) | その結果どうなったか、そこから何を学んだか |
こうした構成があるので、ぜひ取り入れてみてください。
成果が大きくなくても、学びと次の行動を書く
ガクチカは、成果が大きくなくても十分です。
全国大会で結果を残したと言われれば、企業側もすごいとは思います。
ただ、企業が一番知りたいのは、入社したあとにどんな力を発揮してくれるのか。
どんな意気込みで入社し、どんな結果を出してくれるのかという点です。
だからこそ、課題にぶつかり、どんな過程を経て、どんな学びを得たのかを書けば十分だと思います。
学んだことを踏まえ、次にどう動くかも書いておきます。
応募先の質問や字数に合わせて整える
最後に、応募先の質問や字数に合わせて内容を整えます。
難しいかもしれませんが、一度企業側の立場を想像してみてください。
自分が面接官だったら、あるいは会社の社長だったら、どんな学生を受け入れたいか。
思い描くだけで、企業に伝えたいことはだいぶ変わってくるはずです。
企業のホームページに、目指す人物像や求める人物像が書かれていることもあります。
まずはそこを確認して、参考にしてみるのもいいと思います。
まとめ|ガクチカは派手さより過程と学びを自分の言葉で
ガクチカは、派手な実績より、課題・行動・結果と学びを自分の言葉で説明することが大事です。
自分をよく見せたいと思うのは、学生として自然なことです。
それでも話を盛ると、面接で突き詰められたときにうまく話せず、自分の首を絞めることになりかねません。
全国大会のような実績を伝えれば、必ず評価されるわけでもありません。
企業が何を求めているのかを確かめ、設問との合い方も見ておきましょう。
そして、3年生・4年生になる前の1・2年生のうちに、いろいろな経験をして壁にぶつかり、学びを得ておくことも大事だと思います。
関連ポッドキャスト「大学生で「やってよかった」と思う習慣7選」では、私の経験からやってよかったことを話しているので、あわせて聞いてみてください。






