大学3年の秋に志望業界が決まっていなくても、焦って1つに絞る必要はありません。
先に「どんな仕事を試してみたいか」「どんな働き方を望むか」「どんなことを避けたいか」の3つを言葉にしてみてください。
この記事では、3つの質問の考え方と、気になる業界を比べて説明会で確かめる流れを紹介します。
ちなみに私が就職先を決めたのは、大学4年の夏頃という出遅れ組でした。
志望業界が決まらないときに考えたい3つの質問【一覧】

業界の名前から選ぶより、自分の条件を3つの質問で書き出すほうが、調べるときに確かめる点がはっきりします。
質問ごとに考えることは次のとおりです。
| 質問 | 考えること |
|---|---|
| 1.どんな仕事を試してみたいか | 説明する・調べる・作る・支えるなどの行動から、興味のある仕事内容を探す |
| 2.どんな働き方を望むか | 勤務地・勤務時間・人との関わり方を書き出し、外せない条件とあるとうれしい条件に分ける |
| 3.どんなことを避けたいか | 苦手な環境や負担が大きかった経験から、合わない条件を挙げる |
1|どんな仕事を試してみたいか

最初の質問は、「ちょっと興味がある」くらいの気持ちで答えてかまいません。
世の中には職種がたくさんあり、AIの広がりとともに増えている仕事もあれば、減っている仕事もあります。
その中からいきなり1つを選ぶのは難しいもの。
まずは、これまでの授業や活動、小中高の思い出、プライベートで楽しかった場面を振り返ってみてください。
「これはすごく記憶に残っている」という場面は、きっと1つはあるはずです。
その場面での自分の行動を、仕事に重ねてみるのがおすすめです。
| 好きな行動 | 仕事の例 |
|---|---|
| 人と接する | 営業職、接客業 |
| 子どもと関わる・人に教える | 保育業界、学校の先生などの教育の仕事 |
| 作る | ゲームクリエイター、デザイナー、製造業や工業系の仕事 |
| 人を横で支える | テレビ業界のプロデューサー、ディレクター、ADなどの裏方の仕事 |
業界名より「仕事の中身」に興味を持つ
業界を今すぐ絞らなくても、「この仕事ってどうなっているんだろう」と中身に興味を持てた時点で、それが最初のきっかけになります。
私の場合、子どもと関わるのが好きで、大学の4年間は保育の勉強をしていました。
資格も、保育士と幼稚園の先生の免許を取っています。
また、アニメが好きなので、アニメを裏で作る仕事や漫画家さんの仕事がどんな感じなのか、気になることもあります。
こうした小さな興味でも十分です。
「携わってみたい」「見てみたい」くらいの軽い捉え方で、一度頭の中を整理してみてください。
2|どんな働き方を望むか

2つ目の質問では、働き方の条件を書き出して「絶対に外せない条件」と「あるとうれしい条件」に分けます。
最近はコロナ以降に増えたフルリモートやフレックスの仕事もあります。
それでも、会社に出社して働く形がまだ基本だと思います。
書き出したい項目は次の3つです。
電車通勤なら、東京・大阪・名古屋などでは朝の満員電車も考えに入れておきたいところ。
私は三重県に住んでいてほとんど経験がありませんが、観光で乗っただけでも、毎日続くとかなりきついと感じました。
私が外せなかった条件と、うれしかった条件
私の場合、外せない条件は「通勤時間が長くないこと」でした。
あるとうれしい条件は「週休3日制」で、社会人になってから2年間働いた会社がそうでした。
| 種類 | 私の条件 | 理由 |
|---|---|---|
| 絶対に外せない条件 | 通勤時間が長くない | 実際は徒歩10分ほど。職場を起点に引っ越し先を選んだ |
| あるとうれしい条件 | 週休3日制(週4日勤務) | 大学時代から続けていた副業に力を入れたかった |
当時から、副業をいずれ自分の事業として立ち上げたいと考えていました。
社会人3年目の今は、その事業に取り組んでいます。
採用ページだけでなく説明会で確かめる
条件を書き出したら、企業の採用ページや説明会で実態を確認します。
ホームページや採用ページに載っているのは、良い面が中心です。
企業は新しい人を採りたいので、わざわざ嫌なことは書きません。
だからこそ、実際に働いている人の声を聞く機会が大事になります。
大学の事務から企業説明会の案内が届くこともあるはずです。
私も何度か参加し、働いている方の話を聞いたり、気になったことを質問したりしました。
3|どんなことを避けたいか

3つ目は、やりたいことではなく「避けたいこと」から業界や職種を絞る考え方です。
苦手な環境や、負担が大きかった経験は誰にでもあると思います。
たとえば次のような違いです。
「ちょっと嫌だな」「避けたいな」と思うことは、やりたいことよりポンポン出てくるもの。
まずはそこからリストアップしてみるのもありです。
イメージだけで業界全体を除外しない
ここで気をつけたいのが、イメージだけで業界全体を候補から外さないことです。
「キラキラしていそう」「泥臭そう」といった業界のイメージは、たいていテレビやネットの情報を鵜呑みにした状態でできています。
自分の目で確かめないまま外すと、選択肢をせばめてしまいます。
説明会で話を聞いたうえで「ここは合わない」と判断するのは自然なことです。
悪いところだけの業界は、おそらくありません。
働いている人の声と自分の目で確かめて、俯瞰して判断するのがいいと思います。
気になる2〜3業界を同じ項目で比べる
候補が2〜3業界まで絞れてきたら、同じ項目で並べて比べます。
比べる項目の例は次のとおりです。
| 比べる項目 | 確かめること |
|---|---|
| 勤務地 | 自宅からの距離、通勤手段 |
| 勤務時間 | 出勤と退勤の時間、日中か夜間か |
| 人との関わり方 | 1人の作業かチームか、お客さんと接するか |
| 給料 | お金の面も避けて通れない条件 |
表で比べたあとは、説明会などで働いている人の声を聞きましょう。
そのうえで「ここにしよう」と決めるのが、私のおすすめする流れです。
私が就職先を決めたのは大学4年の夏でした

志望業界が決まらなくても、焦らなくて大丈夫です。
私自身、就職先を決めたのは大学3年ではなく、大学4年の夏頃でした。
周りの同級生は面接を始めていたり、もう決まっていたりする人がほとんど。
私は最後まで悩んだ学生でした。
保育の勉強をしていたので、最初に考えていたのは保育園で働くことです。
もう1つ、興味があった福祉施設に保育士の資格で雇ってもらう道もあり、この2択で迷っていました。
決め手は、大学4年の春頃にあった最後の実習でした。
実習を通して「自分には福祉施設が合っている」と感じ、そこから福祉施設に絞って就活を始めています。
インターンシップのような機会も経て、職場を決めました。
決まらずに悩むのは、それだけ将来のことを自分で考えている証拠でもあります。
新卒で就職するのは、人生の大きな決断です。
時間をかけて考えるのは悪いことではなく、むしろ素敵なことだと私は思います。
就活のスタイルは人それぞれ。
自分のペースで1つずつ片付けながら決めれば、それで大丈夫です。
まとめ|志望業界は条件を言葉にしてから絞る
大学3年の秋に志望業界が決まらないときは、3つの質問で自分の条件を言葉にしてから情報を集めるのがおすすめです。
業界選びは、一度で正解を出す作業ではありません。
調べながら仮説を直していく作業です。
条件を言葉にしておくと、説明会で何を確かめるかも決めやすくなります。
候補を2〜3業界に絞ったら、同じ項目で比べて、働いている人の声で確かめてください。
学生のうちに経験や資格を積んでおくと、履歴書に書けるなど就活で有利になる場面もあります。
どんな経験やスキルに時間とお金を使うか考えたい人は、関連ポッドキャスト「大学生のお金で「投資してよかった」自己投資4選」もあわせて聞いてみてください。




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