卒論に先生からたくさんコメントが付いたら、上から順に直す前に、論旨に関わる指摘と表記の指摘を分けるところから始めてください。
大きな論点から直して、誤字脱字や体裁は最後に回すと手戻りが減ります。
この記事では、先生のコメントを整理して卒論の修正を進める3つの手順を紹介します。
あわせて、12月に卒論を提出した私の当時の経験も話します。
卒論の修正を進める3つの手順【一覧】

先生のコメントは、分ける、大きな修正から進める、分からないところは聞くの順で片付けると迷いにくくなります。
手順ごとにやることは次のとおりです。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1.コメントを種類ごとに分ける | 問いと結論・構成・根拠・引用・表記などに分け、修正一覧を作る |
| 2.論旨や構成に関わる修正を先に進める | 問いと結論のずれ・章の順番・根拠不足から直し、修正前の版も残す |
| 3.意味が分からない指摘は具体的に質問する | 該当箇所と自分の解釈、直し方の案を添えて先生に確かめる |
1|コメントを種類ごとに分ける

1つ目の手順は、もらったコメントを種類ごとに分けることです。
自分だけで書いた論文には、どうしても自分の主観や経験、価値観が出ます。
先生は大学の教員として、自分でも論文を書いて学会などに出している立場。
論文を書いた経験は学生より圧倒的に多いので、自分では気づけなかった指摘をもらえるはずです。
ゼミでは、書き上げたものを一度見てもらい、コメントをもとに期限までにブラッシュアップする期間がおそらくあると思います。
そこでもらったコメントは、論文の構成に沿って分けると整理しやすくなります。
論文の型は、データを使うのか仮説を立てるのか、研究分野によっても変わります。
ゼミの先生から「この型で書くとスムーズに進むよ」と、ざっくりした型を教わっている人もいるはず。
紙に印刷して出すとコメントを確かめやすい
私は提出するとき、卒論を紙に印刷して先生に渡していました。
紙なら先生も見やすく、コメントを書き込んだりマーカーを引いたりしてもらえます。
印刷する手間はあっても、該当箇所をその場ですぐ確かめられるのが紙のいいところ。
パソコンのデータだとスクロールが必要で、どこを指摘されたのか分かりにくい面もあります。
複数の箇所に共通する指摘をまとめる
コメントを並べてみると、複数の箇所に同じような指摘が付いていることがあります。
人にはそれぞれ文章の癖があるからです。
たとえばLINEのやり取りでも、絵文字を付けるかどうか、文末に句点を付けるかどうかは人によって違います。
自分の癖がよく出た文章ほど、先生からも同じ指摘が繰り返されがち。
共通する指摘を洗い出しておけば、修正もスムーズに進みます。
修正一覧を作って対応済みか分かるようにする
指摘された箇所は、一覧にして対応済みかどうか分かるようにしておきましょう。
紙で提出した場合は、卒論が数十ページに及ぶので、該当のページに付箋を貼っておくと探しやすくなります。
パソコンなら、Excelやスプレッドシートに該当箇所をリストアップする方法があります。
データ上でハイライトを付けておくのもいい方法です。
対応済みかどうかもあわせて見える状態にしておけば、抜け漏れなく修正できます。
2|論旨や構成に関わる修正を先に進める

2つ目の手順は、論文の骨格に関わる大きな修正から手を付けることです。
先生からの指摘は1回目や2回目の提出で特に多く、そこから徐々に減っていく感じだと思います。
指摘が多いと、どれから着手すればいいのか分からなくなるもの。
だからこそ、先に優先順位をつけておきます。
先に直したいのは、たとえば次のような指摘です。
骨格に関わる修正は、直していく途中で文脈が破綻したり、初めに書いたことと結論が矛盾したりしやすい部分です。
だから細かい直しより前に手を付けます。
先生から修正の優先順位を指定されたときは、その順番に従ってください。
先生の視点からの大事な意見なので、自分の判断より優先したほうがいいと思います。
最初は荒削りで進める
大きな修正は、最初は荒削りでかまいません。
1か所ずつ完璧にしてから次へ進もうとすると、かなり時間がかかります。
大きな修正で削るかもしれない文章を、先に細かく磨いても無駄になりがち。
すべての修正に対応してから細かい部分を磨くほうが明らかに効率がよく、文脈も破綻しにくくなります。
修正前の版も保存しておく
手直しするときは、ファイルをコピーして修正前の版を残しておいてください。
卒論はWordで書き、PDFにして大学へ提出する人が多いと思います。
コピーしたファイルの名前には、日付を入れておくと分かりやすくなります。
たとえば10月22日なら「1022」のように付けておけば、どれが最新版か迷いません。
前の版が残っていれば、どこを直したのかビフォーアフターで確かめられます。
元のファイルにそのまま上書きするのは、あまりおすすめしません。
3|意味が分からない指摘は具体的に質問する

3つ目の手順は、意味が分からない指摘をそのままにせず、具体的に質問することです。
「ここを直してね」と言われて「分かりました」で終わらせず、自分で理解したうえで手直ししたほうが圧倒的にいいと思います。
先生の中には、何十人もの学生を抱えている人もいます。
一人ひとりを一から百まで手厚く見られるわけではないので、コメントが曖昧になることもあるはずです。
質問するときは、次の3つを伝えると、先生も方向性を示しやすくなります。
曖昧なまま自己判断で進めない
分からないところを曖昧なまま自己判断で直すと、次のフィードバックで方向性が全然違っていたということになりかねません。
そうなるとまた手直しが必要になり、かかる時間も膨らみます。
分からないことを聞くのは、恥ずかしいことではありません。
分からないと伝えてもらえるほうが、先生にとってもありがたいはずです。
卒業論文は、大学生として最後の集大成。
私はすごく頑張って卒論を書きましたし、あのとき頑張ってよかったと思っています。
1つの課題に向き合い続けた経験は、社会人になった今も生きています。
手を抜くと社会人になってから後悔すると思うので、後悔しないように進めてほしいです。
相談の方法と次回の提出期限も確かめる
質問とあわせて、相談の方法や次回の提出期限も確認しておきましょう。
先生にも他の授業があるので、「来週の授業までに直して提出してね」のように期限を言われることが多いと思います。
言われなかったときは、自分から確認したほうが安心です。
期限を決めずに空いた時間にやろうとすると、気づけば提出間際だったということもゼロではありません。
自分で締め切りを設けるのもありです。
私の卒論の提出期限は12月15日でした

卒論の提出期限は、大学や学科、ゼミによってばらばらです。
私の大学は、確か12月15日でした。
遅いところでは1月や2月という話も、たまに聞きます。
私も大学4年の10〜11月は、先生と修正を重ねていました。
当時の同級生は、ほとんどが期日の1週間以内に提出。
私は余裕をもって、2〜3週間前に提出を済ませています。
提出日当日の夕方(17時か18時だったか、記憶が曖昧です)に、大学の事務所へ駆け込んだ人も結構いました。
就活が落ち着いて「まだ2〜3か月ある」と甘く考えていると、後で痛い目を見るはずです。
10月下旬から11月の頭の時点で修正を進められていない人は、今から進めたほうがいいと思います。
1日10分、数十分でもいいので、一気に進めるよりコツコツ進めてください。
まとめ|卒論の修正は大きな論点から直す
卒論の修正は、大きな論点から直し、引用形式や誤字脱字、体裁の確認は最後に回すのが王道の順番です。
句読点が抜けているといった誤字脱字は、文章の意味を壊すものではないので、最後の最後でかまいません。
1か所ずつ100%を目指してナメクジやカタツムリのような速度で進むより、荒削りで一気に進めて最後に全体を見直すほうが早く終わります。
1か所を完璧にしても、他の修正をしたあとで結局おかしくなり、もう一度直すことは私にもありました。
卒論の日程や基準は学科・ゼミによって違うので、先生の指示も確かめながら進めてください。
修正の前に、卒論のテーマや構成、執筆の進め方から整理したい人は、関連ポッドキャスト「卒論が進まない大学4年生へ。まず何から始めるべきか」もあわせて聞いてみてください。




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