卒論がほとんど進んでいなくても、焦って本文から書きはじめる必要はありません。
1週間を7日に分けて動けば、先生へ相談できる状態までは立て直せます。
不登校から大学を首席で卒業した私が、卒論が全然進んでいない大学4年生に向けて1週間の立て直しプランを紹介します。
対象は「テーマも決まっていない」「何から手をつければいいかわからない」という段階の人です。
すでに見出しができている人、本文を書きはじめている人は、そのまま執筆を進めてください。
読み終えたときに、今日から7日間で何をするかが順番でわかる状態を目指します。
▼ポッドキャストで聞きたい人はコチラ▼
1週間プランの前提|ゴールは「完成」ではなく「相談できる状態」

このプランのゴールは、卒論の完成ではありません。
1週間後に、先生へ「今こういう状態です」と見せられるところまで戻すことが目的です。
卒論の提出時期は、早くて11月から12月、多くは12月・1月・2月あたり。
学部や大学によって幅があるので、自分の提出期限は必ず確認しておいてください。
7日間の流れを、先に一覧で載せておきます。
細かい理由は、このあと1日ずつ説明します。
| 日 | やること |
|---|---|
| 1日目 | 現状を整理する(必要ならゼミの先生へ相談) |
| 2〜3日目 | 関連する論文と参考文献を読む(5〜10本) |
| 4日目 | 見出し構成を作る |
| 5〜6日目 | 最も書きやすい見出しから本文のたたき台を作る |
| 7日目 | 書いた内容と困っている点を整理して先生に見せる |
1日目|現状を整理して、決まっていることを書き出す

1日目にやることは、現状の整理だけです。
手を動かす前に、自分が今どこにいるのかを書き出してください。
決まっているテーマ・読んだ論文・未完了の作業を書き出す
最初に確認するのは、テーマが決まっているかどうか。
夏休みの時点でテーマが決まっていない場合は、危険サインだと思ってください。
ゼミに入ってから何をしてきたのか、という話になってしまいます。
まずは、決まっているのか決まっていないのかをはっきりさせてください。
テーマがある程度決まっている人は、次に読んだ論文を棚卸しします。
これまでに何本読んだのか、タイトルと扱っているトピックを把握してください。
書き出す場所はメモアプリでも紙でもスマホでも構いません。
あわせて、未完了の作業もリストにしておきます。
- 決まっているテーマ
- これまでに読んだ論文のタイトルとトピック
- 未完了の作業(見出しがまだ、参考文献を読んでいない)
焦る気持ちはわかります。
ただ、どれだけ焦っても進められるのは1日分ずつなので、まずは現在地の把握から。
わからないことがわからないなら、ゼミの先生に相談する
テーマの決め方も論文の集め方もわからない、という段階の人もいます。
その状態なら、ゼミ担当の先生に相談しに行くのがいちばん早いです。
夏休み中でも、先生は大学の研究室にいることが多いはず。
お盆の時期は別として、研究室で作業をしているか、研究に関する学会などに出ている時期です。
アポを取って会いに行くのが難しければ、メールでも構いません。
先生から指定された連絡手段があるはずなので、その方法で相談してみてください。
2〜3日目|関連する論文と参考文献を読む

2日目と3日目は、関連する論文と参考文献を読む時間に充てます。
すべて理解しようとせず、使えそうな箇所と出典をメモするだけで十分です。
論文の収集はCiNiiやGoogle Scholarが定番。
私の大学時代は1からキーワードを打ち込んで探していましたが、今はAIでほぼリサーチできます。
大学生なら使いこなせるはずなので、AIもどんどん活用してください。
熟読する必要はなく、「このフレーズは使えそう」と思った箇所にマーカーを引いて、そのページに付箋を貼っておくと後々の執筆で役に立ちます。
紙で読めない場合は、表形式のメモに残す
できれば紙媒体で読むのがいちばんおすすめ。
ただ論文は分厚く、一人暮らしのプリンターだと電気代もインク代ももったいないところ。
先生に頼めば、大学の業務用プリンターで印刷してもらえることがほとんどです。
それも難しければ、ブラウザのPDFで読むことになります。
画面で読む場合は、スプレッドシートやNotionなどのメモツールに表を作ってください。
記録しておく項目は次の4つ。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| タイトル | 論文名 |
| 著者 | 執筆者名 |
| ページ | 引用したい箇所が何ページ目か |
| メモ | どのフレーズが良かったのか、なぜ引きたいと思ったのか |
2日間で読む本数の目安は、最低5本、できれば10本ほど。
ページ数によって変わるので、あくまで目安として考えてください。
4日目|見出し構成を作る

4日目は見出し構成を作ります。
ある程度論文を読んでいると、頭の中で構成が無意識に固まってきます。
私の場合もそうでした。
「このテーマが気になるから、こういう見出し名にしよう」という感覚が出てきます。
ここは紙ではなくWordなどで組み立てるのがおすすめ。
第◯章・第◯節という形で、大見出し・中見出し・小見出しをとりあえず書き殴っていってください。
この時点の見出し名は決定版でなくて構いません。
本文を書き進めると微調整したくなるので、あくまで仮のもの。
5〜6日目|最も書きやすい見出しから本文のたたき台を作る

5日目と6日目は、本文のたたき台づくりに使います。
最も書きやすい見出しから、少しずつ書いていけば大丈夫です。
完璧に仕上げる必要はありません。
書き終えたあとには、ゼミの先生へ提出して添削やリライトをしてもらう機会があります。
大学の事務所へ提出する前に、ゼミの先生のチェックが挟まる流れが一般的。
そこで手直しの指示が入るので、この段階は自分が思ったことをつらつら書いておけば十分です。
文章の形になっていなくても構いません。
箇条書きでも問題ないので、その見出しでどんなことを書きたいのかを並べていってください。
箇条書きが溜まると、本文として執筆するのが一気に楽になります。
まずは書き殴るところまで。
7日目|書いた内容と困っている点を整理して先生に見せる

最終日は、書いた内容と次に困っている点を整理して先生に見せます。
1週間で完成させることではなく、継続できる状態へ戻すことがゴールです。
箇条書きは書けたけれど本文の文章に直せない、という詰まり方をしている人も多いはず。
その困りごとをまとめて、先生に相談してください。
直接見せに行くのが難しければ、メールでも大丈夫。
PDFに落とし込んで「今こういう状態です」「この後どう進めればいいかアドバイスをもらえませんか」と送れば十分です。
先生は忙しくても、メールには目を通してくれるはず。
情報を共有すること自体に、自分の思考を整理する効果があります。
送るために現状をまとめる段階で、自分の理解が言語化されるから。
返信を待っている時間も、無駄にはなりません。
夏休み中に返事が来なかったとしても、共有しているかどうかで新学期の進み方は変わります。
先生が現状を把握していれば、説明にかかる時間も短くて済みます。
1週間で卒論は完成しない|目的はスタートダッシュ

ここまで7日間のプランを紹介してきましたが、1週間で卒論を書き上げられるはずはありません。
AIを活用すれば形にはなるものの、1週間で完成した卒業論文は質が低くなります。
本来、論文は半年以上、数か月単位で作るもの。
大学のゼミは3年生から始まり、その時点で興味のあるテーマをある程度絞り込んでいきます。
つまり卒業論文を書き終えるまでには、3年生と4年生の丸2年間があるわけです。
大学の集大成として作る課題を、1週間で終わらせられる次元の話ではありません。
だからこそ、この1週間は拍車をかけるための期間。
スタートダッシュさえ切れれば、そこから自分で火をつけられます。
「やばい」と言いながら動いていない状態から、少しでもアクションを起こす。
見出しを立てて本文を少しずつ書いていくと、思いついたことが次々に出てきて、手が自然に動き出す状態まで持っていけます。
先が見えていなくても構いません。
とりあえず行動するところから始めてください。
まとめ|卒論は1週間で立て直しに集中する
卒論が全然進んでいない大学4年生に向けて、1週間の立て直しプランを紹介しました。
1週間で書き上げるのではなく、先生に相談できる状態まで戻すことが目的です。
卒業論文の提出は、単位とは別の卒業要件の1つ。
単位をすべて取り切っていても、卒論を出さなければ卒業認定はもらえません。
8月も下旬に入り、夏休みは残り1か月ほど。
少しずつでもアクションを起こして、コツコツ進めていきましょう。
卒論についてもう少し詳しく整理したい人は、関連ポッドキャスト「卒論が進まない大学4年生へ。まず何から始めるべきか」も先に聞いてみてください。
今回の内容と合わせて聞くと、今後のアクションプランを組み立てやすくなります。

▼リアルな実体験を知りたい人はコチラ▼



コメント