自身の引き出しを増やしておく
結論
- 引き出しを多く持っておくことで実習が円滑に取り組める
- 日々の取り組みが引き出しの習得につながっていく
実習に行けば学校での机上の学修ではなく、実践力が試されます。
なぜなら、
たとえ、保育に関する知識があっても、実践に活かされていなければ話になりません。
そして、実践力は自分自身の引き出しがあるか否かが大きく関わってきます。
ここでいう『引き出し』とは、以下の2つを指します。
- 保育に関する得意なこと
- 自信をもって取り組める保育内容のこと
保育に関する引き出しは様々ありますが、この記事では以下の4点に絞って順に解説します。
- ピアノ
- 手遊び
- 絵本や紙芝居の読み聞かせ
- 運動遊び
ピアノ
実習の代表的な取り組みの一つとして、ピアノが挙げられます。
大学や専門学校で保育コースに在籍しているのであれば、日常的に授業などで学んでいることと思います。
また、ピアノは実習園から曲指定で事前課題として課されることが多いです。
そのため、実習前からコツコツと練習に励み自分の強みの一つとして持っておくことがベストです。
時には、実習期間中に突然「○○弾ける?」と尋ねられることもあります。
即座に上手に弾けなくても、『譜読み』は比較的スラスラと行えるようにしておくことをオススメします。
譜読みをスムーズに行えるようになるためには、以下のことが大切になってきます。
- 学校の授業時間外で練習に励む
- 毎日、数分でもピアノに触れる
- 日々の練習を継続し上達に努める
ピアノの上達や譜読みは、すぐに上達するわけではありません。
日々の積み重ねが、上達のカギです。
そのため、実習先が決定してからでは遅いです。
実習以前から、日々練習に励むことが上達の一番の近道になるでしょう。
手遊び
ピアノに次いで、保育には欠かせない取り組みです。
とりわけ、実習で3歳児以下のクラスを担当する実習生は、特に大切になってきます。
なぜなら、
そして、実習生が手遊びを行うのは基本的に3歳までのクラスになるでしょう。
活動内容の都合で4,5歳児で取り組むこともあるかもしれませんが、そのような場面はほとんど見られません。

実際私も、実習で3,4,5歳児の担当になったことがあります。
3歳児クラスでは毎日のように手遊びに取り組みましたが、4,5歳児クラスでは1度も行ったことはありません。
また、手遊びで大切な要素として
これに尽きます。
どんな簡単な手遊びでもいいので、
- どれだけの数知っているか
- 実際に実践できる手遊びがいくつあるのか
この2つが大切になってきます。
手遊びのレパートリーがあっても実習期間中に、手遊びのネタが尽きそうになることは頻繁にあります。
しかし、実習期間中に手遊びを覚えるのは時間も労力も使います。
日誌や毎日の実習がある中で、手遊びを1つ覚えようと思っても『気力』がありません。
ですので、ピアノ同様に日々の積み重ねです。
実習前に慌てて覚えようとしても、なかなか身になりません。
保育学生として手遊びへの興味関心を持ち、動画視聴やテレビメディアを通して日々学びに励むことが必要です。
運動あそび
運動遊びに関しては、特に身体を動かすことが好きな人に向いている1つの武器と言えます。
保育学生の中で、「室内の保育活動は得意だけれど、外での運動遊びは苦手」という方もいるのではないでしょうか?
逆に、男子の保育学生であれば、「運動遊びは得意分野」といった人もいるかもしれませんね。
男子の保育学生であれば運動遊びで、抜きんでることができる保育分野でもあります。
なぜなら、
男子の場合、室内のピアノ演奏や手遊びは苦手だけど、運動全般に関したら得意という男子学生さんは多いのではないでしょうか。

私も、ピアノ演奏や手遊びへの取り組みは、自信のなさが少なからずあります。
なので、運動遊びは保育内容の中で一番得意で、本来の技量が発揮できる取り組みでもあります。
また、特に体力がある男子学生であれば、以下の運動遊びで活躍する場面があります。
- 鬼ごっこ
- 三輪車漕ぎ
- スクーター
いずれにしても、どのような運動遊びでも体力は使うことになります。
子どもの体力は底知らずなので、どのような活動であってもついていくのは大変です。
運動遊びは、女子学生より男子学生の方が大いに活躍できる場面なので、自信をもって取り組んでいきましょう。
大学の図書館で絵本の準備をする
結論
- 他学生に先取りされる前に借りるのがベスト
- 目星をつけた絵本は躊躇せずに借りるのが得策
実習前の準備物として、絵本の準備は欠かせません。
なぜなら、
実習前のオリエンテーションで、部分実習や責任実習の取り組み予定を伝えられることもあります。
その場合、事前に指導案の作成や、活動内容の準備をしておかなければなりません。
特に、絵本や紙芝居の読み聞かせは部分実習や責任実習問わず、欠かせない保育内容でもあります。
そのため、実習先で絵本を選ぶのではなく、事前に大学図書館などで準備しておくことをオススメします。
そして、大学図書館で絵本を借りる場合の注意として、以下の項目に気をつけた方が良いです。
- 借りられるうちに借りておく
- 指導案の構成を練って置き、絵本選びに目星をつけておく
- 絵本の貸し出し期間に注意する
図書館では、あくまで「借りる」ことになっているので様々な注意点が存在します。
特に「実習前に借りよう」という安易な気持ちは、絶対にNGです。
なぜなら、
「実習直前に借りれば問題ない」と思っていた矢先、他学生に既に借りられてしまっていたというのは、保育学生ではあるあるです。
よくよく考えてみれば、基本的に実習はみんな同様の日程で行うため、絵本の貸し出し競争になるのは当たり前のことでしょう。
目星をつけていた絵本が借りられていたというのは、実習においては致命的です。
気持ちにも、日程にも余裕をもって絵本を借りておくことが大切と言えるでしょう。
園から課された課題を行う
結論
- 課題は余裕を持って取り組むことが大切
- 丁寧に取り組んだ課題は実習に必ず実を結ぶ
実習前オリエンテーションで必ずと言っていいほど、課題が課されます。
実習園から課される課題は様々ですが、主に以下のような課題があります。
- ピアノ課題
- 製作課題
- 保育名札準備
それぞれ、順番に解説していきます。
ピアノ課題
課題の多くが、ピアノ課題に該当するといっても過言ではありません。
具体的にどのようなピアノ課題が課されるのか。
主に以下のような課題曲が挙げられます。
- 朝の会、帰りの会の曲
- 昼食時の曲
- 園歌
朝の会、帰りの会で子どもたちが毎日歌う、『生活の曲』は比較的多く課されるでしょう。
生活の曲は基本的に毎日実習生が弾くことになると思うので、2~4曲程度課題として課されることが多いです。

ちなみに私は、幼稚園実習のとき4曲課題曲がありました。
また、宗教系の実習園であれば独自の『園歌』が課題曲として含まれていることがあります。
このような宗教系の園歌であれば、インターネットで調べたとしても参考にする動画などは決してヒットしません。
ですので、実習前から譜読みを入念に行っておき、実習のピアノ演奏に臨むことが大切です。
製作課題
実習園からの課題とは言い難いかもしれませんが、製作も実習前に取り組んでおいて損はありません。
製作物を事前課題として課されることは、ほとんどないと思います。
しかし、実習生個人として取り組んでおくべき製作物があります。
具体的には以下の製作物などです。
- 部分実習、責任実習で取り組む製作物
- 実習最終日に渡す子どもたちへのプレゼント
部分実習や責任実習で製作活動を予定されている場合は、あらかじめ製作物を作成しておくことが必要です。
なぜなら、
子どもたちの前で指導を行わなければならない立場において、活動を円滑に進めることは非常に重要なことです。
事前に製作物を作成し、本番どのように活動展開に取り組んでいくのか、構成を立案しておくことが大切です。
そして、実習最終日に渡す子どもたちへのプレゼントも実習開始前に製作しておくことをオススメします。
なぜなら、
実習期間中は、日々の取り組みに加えて日誌記入もあり疲弊状態です。
そんな中で、最終日の子どもたちへのプレゼントを何十人分も製作することは、時間や労力的にも困難です。
実習開始前に、あらかじめ
- 担当クラスの年齢
- 担当クラスの男女比
などを加味して、プレゼント内容を練っておくことが必要です。
事前にプレゼントを製作しておけば、気持ち的にも余裕が持てて、本来の実習活動に注力することにつながるでしょう。
名札準備
名札準備も、園から課題として課されるわけではありません。
ただ、それは直接的な課題ではありませんが、間接的な課題とも捉えられます。
なぜなら、
オリエンテーションの際に、実習内容に加えて事前の注意事項などが記された冊子をいただけます。
その中に、必ずと言っていいほど明記されているのが『保育名札』です。
具体的な明記内容は、主に以下のようなものです。
- 安全ピンか or マジックテープ
- 縫い付けの指定
- キャラクター名札はNG
実習園によっては、安全ピンでも着用可能という園もあります。
逆に、安全性を考慮してマジックテープか縫い付け、どちらかしか名札着用は認められないこともあります。
また、キャラクターをモデルにした名札はNGという園も一部あります。

キャラクターNGの実習園は、私はいまだ出会ったことがありませんが…
保育名札を1つしか作っていない場合で、このような指定があれば追加で作成しなければいけません。
経験者は分かるでしょうが、保育名札は即時に作れるわけではありません。
裁縫が得意だとしても、数時間は作成に要するでしょう。
オリエンテーションで入念に確認を行い、実習前までに準備万端にしておきましょう。
まとめ
この記事では、『保育実習・幼稚園実習前にやるべきこと』と題して、以下の3点についてご紹介しました。
- 自身の引き出しを増やしておく
・ピアノ
・手遊び
・運動遊び - 大学の図書館で絵本の準備をする
- 縁から課された課題を行う
・ピアノ課題
・製作課題
・名札準備
この記事を見て保育学生の皆さんは、実習への不安や緊張が高まったのではないでしょうか。
実習に対して、不安や緊張が一切ないという人は多分いません。

私も、2回目以降の実習だとしても緊張や不安は常にありました。
保育学生として実習を乗り切らなければ、夢の保育者にはなれません。
実習期間中に本来の実力が発揮できるように、余裕をもって実習前から動いておきましょう。
そうすることで、より充実感のある実習へとつながることでしょう。
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